お腹の痛み、下痢、便秘は、年齢や性別を問わず多くの方が経験する消化器症状です。特に現代社会では、食生活の乱れやストレス、睡眠不足などが重なり、胃腸に負担がかかりやすくなっています。

お腹の痛みには、刺すような痛み・鈍い痛み・張るような痛みなど様々な種類があり、場所や性質によって考えられる原因が異なります。また、下痢は腸内環境の変化や感染症、食べ過ぎ・飲み過ぎがきっかけになることもあります。一方で便秘は、腸の動きが弱くなる、食物繊維不足、水分不足、ストレスなど、日常生活に関連する要素が大きく影響します。

多くの方は「よくあること」と思って放置しがちですが、症状が続く場合や繰り返す場合、その背景には消化器疾患や全身の病気が潜んでいることがあります。特に血便を伴う・急激な体重減少がある・夜間眠れないほどの痛みが続く場合には、早めの受診が推奨されます。

奈良県香芝市にあるやまおか胃腸・内視鏡内科クリニックは、一般内科診療に加えて「おなか」と「おしり」の専門診療を得意としています。お腹や腸に関する症状に対して、消化器内科ならではの視点から診察し、必要に応じて検査や治療を行うことが可能です。

次のような症状が見られる場合、自己判断で様子を見るのではなく、早めの受診をご検討ください。

• お腹の痛みが数日続く、または強い痛みが繰り返す

• 下痢が長引く、血が混じる、脱水の不安がある

• 便秘が慢性的に続き、排便に強い負担や痛みがある

• 便の太さが細くなった、黒色便・鮮血を認める

• 体重が減少してきた

• 食欲がない、倦怠感が続く

• 市販薬で改善しない、再発を繰り返す

症状が軽くても、背景に炎症性腸疾患や大腸ポリープなど、消化器に関する病気が関係している場合があります。特に40歳以上の方は、健康診断や便潜血検査などで異常が見つかった際、放置せず内視鏡検査を含めた評価を行うことが安心につながります。

これらの症状は、次のような複数の要因が絡み合って起こることがあります。

① 食生活の乱れ

脂質の多い食事、過度な飲酒、暴飲暴食、食物繊維不足は腸内環境を乱し、便秘や下痢を引き起こします。

② ストレスや生活リズムの乱れ

自律神経の影響を受けやすい腸は、強いストレスや睡眠不足で過敏に反応することがあります。

③ 腸内環境の変化

腸内細菌のバランスが崩れると、お腹の張り、便秘、下痢が生じやすくなります。

④ 感染症

細菌・ウイルス・寄生虫の感染により、急な腹痛や下痢が発生することがあります。

⑤ 薬剤の影響

抗菌薬や鎮痛薬、鉄剤などが腸の働きに影響し、便通異常を引き起こす場合があります。

お腹のトラブルには、以下のような疾患が関係することがあります。

疾患名	特徴
過敏性腸症候群（IBS）	ストレスが誘因となり腹痛と排便異常が続く
急性胃腸炎	感染が原因となる下痢・嘔吐・腹痛
潰瘍性大腸炎	血便や慢性的な腹痛を伴う炎症性疾患
クローン病	若年層にもみられる腸の慢性炎症
虚血性腸炎	高齢者に多く、急な腹痛・血便を伴う
大腸ポリープ	便潜血陽性で見つかることが多い
大腸がん	初期は無症状のこともあり注意が必要
便秘症	腸の蠕動運動低下や生活習慣影響が原因

同じ症状でも疾患によって対応が異なるため、医療機関での適切な評価が重要です。

やまおか胃腸・内視鏡内科クリニックでは、症状に応じて次のような検査を行います。

• 問診・触診・視診

• 採血による炎症反応や貧血の確認

• 便検査（腸内環境や出血の有無を確認）

• 腹部超音波検査（エコー）

• 必要に応じて胃カメラ（上部消化管内視鏡）

• 大腸カメラ（下部消化管内視鏡）

内視鏡検査は直接消化管の状態を確認できるため、消化器疾患の診断に非常に有用です。当院は胃腸・内視鏡診療を専門領域としており、必要な検査を患者さまの負担に配慮しながらご案内しています。

治療内容は、原因や症状、患者さまの生活背景によって異なりますが、次のような方法が中心となります。

• 生活指導（食事・睡眠・運動習慣の調整）

• 便秘薬や整腸薬、必要に応じた薬剤の処方

• 脱水予防のための水分補給指導

• 感染症が疑われる場合の対応

• 再発予防のための生活習慣の見直し

症状が繰り返される場合、単に症状を抑えるのではなく、「なぜ起こっているのか」を明らかにし、根本的な改善を目指すことが重要です。

いつもよくあるお腹の痛み・下痢・便秘？

「仕事が忙しいと便秘になる」「ストレスが続くと下痢になる」など、症状が出たり消えたりする方は少なくありません。しかし、それが慢性化している場合、消化管の機能低下や腸内環境の問題、さらには炎症性疾患が潜んでいる可能性もあります。

些細な症状でも、生活に支障が出たり気になる状態が続く場合には、一度医療機関へ相談することをおすすめします。

 

当院は、一般内科に加え、「おなか」と「おしり」の専門診療を得意とするクリニックです。消化器領域での豊富な診療経験を持つ医師が、腹痛や便通異常、血便、胃腸症状のご相談にも対応いたします。

さらに、

◆ 近鉄五位堂駅から徒歩2分
◆ クリニックモール共用駐車場18台完備

という恵まれた立地で、公共交通機関でもお車でも通いやすい環境が整っています。天候や体調に左右されず受診しやすい点は、多くの患者さまにご好評いただいています。

まとめ

お腹の痛み、下痢、便秘は日常的な症状のように思われますが、その裏には消化器疾患や生活習慣の乱れが関係している場合があります。症状が続く、悪化する、繰り返す際は、早めの受診が安心につながります。

やまおか胃腸・内視鏡内科クリニックは、「おなか」と「おしり」の専門性を活かし、地域の皆さまの不安に寄り添いながら診療を行っています。気になる症状がある際は、どうぞお気軽にご相談ください。